毛利 嘉孝「ストリートの思想 増補新版」

定価 ¥990
出版社 筑摩書房

ニッポンの地下水脈を読み解くオルタナティヴ思想史

DIY文化など80年代の伏流が、90年代の「知の転換」を経て、現代に接続する水脈を読むアンダーグラウンド思想史。10~20年代の動きを増補。

イデオロギーによる旧来の党派的「動員」とは異なる、自律性を帯びた資本/権力への抵抗運動はどのように現れたのか? パンクやニューウェイヴなど80年代のインディーズ文化を源流とし、90年代のサウンドデモや「素人の乱」を経て、3.11後の反原発・反政府・反グローバル資本主義デモへといたる地下水脈を読み解くオルタナティヴ思想史。2010〜20年代の動きを増補して文庫化。

▪️目次
序章 「ストリートの思想」とは何か  
第一章 前史としての80年代――「社会の分断」とポストモダン  
第二章 90年代の転換①――知の再編成  
第三章 90年代の転換②――大学からストリートへ 
第四章 ストリートを取り戻せ!――ゼロ年代の政治運動  
第五章 抵抗するフリーター世代――10年代に向けて
増補 ストリートの思想二〇二四  
「ストリートの思想」を知るためのブックガイド  

毛利 嘉孝:1963年、長崎県生まれ。専攻は、社会学・文化研究・メディア論。京都大学経済学部卒業。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジにてPh.D.(sociology)を取得。九州大学助教授などを経て、東京芸術大学大学院国際芸術創造研究科教授。主な著書に、『カルチュラル・スタディーズ入門』(ちくま新書)、『バンクシー』(光文社新書)がある。

発売日 2024/9/12
判型:文庫
ページ数:368ページ
ISBN-10 4480439560
ISBN-13 978-4480439567
サイズ 14.8 x 10.5 x 2 cm