差し入れが本人に交付されるまで
「施設に到着 → 差出人の確認 → 内容確認(安全確認) → 本人へ交付」
という流れで扱われます。
施設の安全管理のため、到着後すぐに本人へ渡されるわけではありません。
1. 施設に到着(窓口で受領)
差し入れは、まず「本人に渡る前の管理段階」に入ります。
郵便や宅配便で届いた差し入れ品は、
まず施設の担当係が受け取ります。
この時点では本人へは渡されず、
宛名・差出人・差し入れ品の種類などを確認するため、
いったん施設側で保管されます。
2. 差出人の確認(開封前)
「誰からの差し入れか」を本人に確認する工程です。
施設職員が、開封前の状態のまま差し入れ品を本人に示し、
差出人欄を確認します。
問題がなければ、指印(または署名)を行い、
「この差出人からの差し入れで間違いない」ことを確認します。
施設によっては、本人への直接確認を行わず、
職員が差出人名の照合のみを行う場合もあります。
3. 内容確認(安全確認)
安全管理のため、必ず行われる確認です。
差出人確認後、職員によって開封され、
施設の運用に基づき内容確認が行われます。
- 禁止物が含まれていないか
- 冊数・仕様などが施設のルールに合っているか
- 安全上問題となる要素がないか
4. 本人への交付
すべての確認が完了してから、本人へ渡されます。
内容確認が完了し、問題がなければ、
差し入れ品は受取人本人へ交付されます。
交付のタイミングは施設によって異なり、
- 当日中
- 翌日
- 担当者の巡回日に合わせて
など、施設の運用により前後します。
施設ごとの流れの違い
施設の種類によって、確認の厳しさや時間に差があります。
留置場(未決者)
警察署内の留置場では、
差出人確認と安全確認を中心とした対応が行われます。
問題がなければ、比較的早い段階で
本人へ交付されることが多い傾向があります。
取り調べや移送の都合により、
交付のタイミングが前後する場合があります。
拘置所(未決者・既決者)
拘置所では、未決者・既決者のいずれの場合も、
差出人確認と内容確認が行われます。
未決者の場合は、
差出人確認と安全確認を中心とした対応になることが多く、
刑務所ほど細かな仕様確認は行われない傾向があります。
既決者の場合は、
施設の運用により、冊数・内容・仕様について
より慎重な確認が行われることがあります。
同じ拘置所でも、受取人の立場や担当者の判断により、
確認の範囲や交付までの時間が異なる場合があります。
刑務所(既決者)
刑務所では、差し入れ品に対して
最も厳格な確認が行われます。
差出人確認に加え、
内容・冊数・仕様などが施設の規定に沿って確認され、
交付までに時間がかかる場合があります。
到着から交付まで、
数日〜1週間以上かかることもあります。
差し入れ不可となった場合
内容や状況によっては、交付されないケースもあります。
確認の結果、差し入れができないと判断された場合、
施設の運用により以下のいずれかとなります。
- 注文者住所への返送(着払い/事前連絡あり)
- 施設窓口での返却(事前連絡あり)
- 施設内保管(領置扱い → 釈放時に本人へ返却)
これらの場合、原則として返金の対象とはなりません。
郵送による差し入れは、
どの施設でも 差出人の確認 と 内容の確認 を経てから、
本人へ交付される運用になっています。
そのため、施設へ到着してから実際に受け取るまでには、
一定の時間がかかる場合があります。
これは特別な対応ではなく、
留置場・拘置所・刑務所いずれでも共通する、
郵送差し入れの一般的な流れです。
