打越正行「ヤンキーと地元」

定価 ¥990
出版社 筑摩書房

暴走族のパシリから始まった沖縄のフィールドワーク、10年超の記録。
第6回沖縄書店大賞沖縄部門大賞受賞、各紙書評で絶賛の話題書、待望の増補文庫化!


沖縄の暴走族やヤンキーの調査を私が始めたのは二〇〇七年のことだ。
その頃、ゴーパチ(国道五八号線)にいた若者たちは、二〇一七年にはサラ金の 回収業、金融屋の経営、スロットの台打ち、性風俗店の経営、ボーイ、型枠解体業、 鳶、塗装、左官、彫師、バイク屋、キャバクラ嬢、弁当屋、主婦になっていた。……
彼らが就いた仕事も、生活スタイルも実にさまざまだが、その大半が過酷だ。 こうした中で、彼らはどのように沖縄を生き抜いてきたのだろうか。
ーー「はじめに」より

打越正行:1979年生まれ。社会学者。2016年、首都大学東京人文科学研究科にて博士号(社会学)を取得。特定非営利活動法人 社会理論・動態研究所研究員、沖縄国際大学南島文化研究所研究支援助手ならびに琉球大学非常勤講師。共著に『最強の社会調査入門』(前田拓也ほか編著、ナカニシヤ出版、2016年)、『サイレント・マジョリティとは誰か――フィールドから学ぶ地域社会学』(川端浩平ほか編著、ナカニシヤ出版、2018年)などがある。2024年12月、急性骨髄性白血病のため死去。

発売日:2024/11/9
文庫:368ページ
ISBN-10:4480439846
ISBN-13:978-4480439840
サイズ:‎14.8 x 10.5 x 1.4 cm