松本卓也
「斜め論」
出版元 :
筑摩書房
定価
¥2,420
単価
/
利用不可
ケアは、
どのように「ひらかれてきた」のか
ケアは、どのように語られ、考えられてきたのか。
「生き延び」と「当事者」の時代へと至る、
「心」をめぐる議論の変遷を丹念に跡付ける一冊です。
自己実現や乗り越えを志向する「垂直」の思考、
自助グループや居場所型ケアに代表される「水平」の思考。
本書は、20世紀的な「垂直」から、現代の「水平」への移行を踏まえつつ、
そのいずれにも回収されない第三の可能性として、
「斜め」という思考の射程を切り開いていきます。
ビンスワンガー、中井久夫、上野千鶴子、信田さよ子、
当事者研究、ガタリ、ウリ、ラカン、ハイデガーらの議論を手がかりに、
精神病理学と人間観の歴史を横断しながら、
現代におけるケアの理論的基盤を再構築する試みです。
松本卓也:1983年高知県生まれ。精神病理学・精神分析学を専門とする精神医学者。2015年のデビュー作『人はみな妄想する』で注目を集め、以降、精神医学と現代思想を横断する批評的著作を発表。本書はデビューから10年を経た新たな代表作となる。
「単に水平的であればよいわけではない。
水平方向は平準化を導いてしまう危険を孕む。
だからこそ、垂直を批判しつつも水平に回収されない、
『斜め』を目指す思考が必要なのだ」
――あとがきより
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「フラットになることが前衛だった頃」評・千葉雅也(webちくま)
松本卓也「斜め論」




