滝口悠生「高架線」

定価 ¥715
出版社 講談社

すれ違いながら、
同じ場所に生きている


『高架線』は、都市の片隅にある高架線沿いの街を舞台に、 そこに暮らす人々の日常を静かに描き出した長篇小説である。 明確な事件や劇的な展開はない。 それぞれが別々の時間を生き、すれ違いながらも、 同じ風景を共有している人々の声が、少しずつ重なっていく。

会話や視線、沈黙の積み重ねによって立ち上がるのは、 都市に生きることの手触りそのものだ。 個人の内面に深く踏み込みすぎることなく、 しかし確かに人と人との関係がそこにあることを感じさせる。 読むほどに、街と人間の距離感が静かに浮かび上がる一冊である。

滝口悠生: 1982年生まれ。小説家。 日常の出来事や人間関係を繊細な筆致で描き、 都市や共同体のあり方を静かに問い続けている。 芥川賞をはじめ、数々の文学賞で高く評価されている。

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書誌情報
発売日:2022年5月13日
仕様:単行本
ページ数:272ページ
サイズ:約14.8 x 10.8 x 1.2 cm

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